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モフモフしたファ~ 綺麗に刺しゅうできるのか!?
こんにちは♪スタッフさちです♪
なんだか窓の外から変わった音が聞こえるなーと思ったら
どうやらカラスの声のようです。
「ふぁ”ー!ふぁ”-!」みたいな。
人間だって色んな声の人がいるから
そりゃカラスだって個性があるよなぁなんて思ったり。
って、全然関係ない話でスタートしてますが、
今日はお久しぶりのさっちゃんチャレンジをお届け!
題して!
「モフモフしたファ~ 綺麗に刺しゅうできるのか!?」
刺しゅうに関するお問合せで、割といただくのが
モフモフしたファー素材やフワフワのタオルなど
いわゆる「毛足の長い素材」に刺しゅうできますか?というご質問。
タオル刺しゅうは以前にもブログでご紹介したり
端っこに刺しゅうしたい!な~んて時に便利な話♪
サンプルも店頭に展示しているので
「きちんと芯材を使えば綺麗にできますよ!(※デザインにもよる)」と
お答えしているんですが、
そういえばモフモフしたファー素材では
サンプル作ったことなかったなぁ~ということで
実際にやってみることにしました!
すごく楽しかったので、お写真多めの長めなブログになっちゃいますが
ぜひお付き合いくださいね~♪
今回使ったのはこちら!
写真手前にある、毛足が長めのファー素材!
今にも飛び込みたいくらい、モフモフです。
どうせやるならモッフモフなやつと思って選んでみました。
折角なので
・ファーの上を刺しゅう糸で埋め尽くす部分
・ファーをそのまま活かす部分
・目や鼻などの小さいパーツ
を盛り込んだデザインにしてみました。
すでに可愛い…これは大成功の予感だ!
それでは、刺しゅう機いってみよー!!
と、その前に、思い出していただきたいのが前述のこの一文。
「きちんと芯材を使えば綺麗にできますよ!(※デザインにもよる)」
そうです、芯材。
芯材の詳細については過去にこちらのブログ↓で紹介しているので
併せてお読みいただくとして…
【お知らせ】刺繍資材 販売始めました~♪♪
今回は補強のために生地の下にはハイボンという芯材をセット、
モフモフの毛足が出来上がりに影響するので
生地の上にはハイセロンという水溶性シートを被せます。
が、ここでさっちゃんチャレンジ!
ハイセロンを使わないと出来上がりに影響するってご案内してるけど
実際どのくらい違うの??というさっちゃんの心の声がしたので、
ハイセロンあり・なしではどれくらい違うのかを検証したいと思います!
それでは改めて、刺しゅう機いってみよー!!!
折角なので動画でも併せてご紹介します♪
まずはハイセロンなしから!
う、う、埋もれている!!!
でもそれはそれで可愛い!!笑
完成品はこちら!
もっと顔がわからなくなるかなぁと心配してましたが、
思ったりよりも可愛いお目目が見えました。
でも、紫や水色の部分など刺しゅう糸で覆われたところは
隙間から白いファーがヘナヘナはみ出していますね。。。
これではちょっと残念な感じで格好悪い。
では、続きましてハイセロンあり!
おっ!これは綺麗だ!
ハイセロンなしとは明らかに違う、
はっきりしたお顔が見えました!
線もくっきり綺麗だし、ファーが飛び出してるところは全くありません!
やるな!ハイセロン!
左がハイセロンあり、右がハイセロンなしですが
並べてみると違いがハッキリわかりますね。
心なしか大きさも違って見えますが
測ってみたら大きさはほぼほぼ一緒でした。
線の太さが影響した視覚効果ですね!不思議。
個人的には右のほにゃんとした線の弱い感じも好きですが
完成度としてはやっぱりハイセロンは必要そう!
いや~、ある程度の予想はしてたけど
しっかり実験してみるもんだなぁ~!
と、ホクホクしながら大満足で終わろうと思ったのですが、
大事な仕上げを忘れていました。
そう、ハイセロンで覆われている
顔の部分のファーを解放してあげなくちゃ!
ハイセロンは水溶性シートなので、お水で簡単に溶けてなくなりますからね~♪
綿棒の先にお水を付けてちょんちょんちょ~ん!
さぁ!きれいにしましょうね~♪♪
ね~♪
ねぇ…???
誰…??
ほんの数秒前まであんな自信たっぷりな顔だったのに…
あの整ったお顔はどちらへ…
どうやら、今回は毛足がモフモフ長いファーを使ったので
ハイセロンで押さえこまれていた分、
一気に解放されて奔放に自由を満喫したようです。
しかも、ちょっと悲しかったのは
水で濡れちゃったから乾かさなきゃ!とドライヤーを当ててみたら
溶けたハイセロンがファーに染み込んでいたので
モッフモフどころかカッサカサな肌触りに…
左がハイセロンあり、右がハイセロンなし。
こうしてみると、どうやらハイセロンを使うにしても
やりたい内容によっては向き・不向きがありそうですね!
ということで、さっちゃんチャレンジ、
今回使った毛足の長いファーの場合をまとめると…
・刺しゅう糸で埋め尽くす部分には、ぜひハイセロンを!
・ファーをそのまま活かしたい部分はファーが暴れる前提で!笑
もしくは、初めから毛足の短めのファーの方が良いかも。
・目や鼻などの小さいパーツは、毛足が長いと埋もれます!
・しっかり洗えない素材の場合、ハイセロンは水で溶かすより破いた方が良さそう!
なんていう感じになりました。
ファーの種類・デザインの違い・縫い方の設定によっても
結果は全然違ってきますので、あくまでもご参考程度で!
皆さんもまずは実験!トライ&エラーで試してみてもらえると嬉しいです♪♪
次はどんなモフにしようかな~