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新導入!ガーメントプリンタをご紹介!【基礎編】Powered byヤマシタ先生
こんにちは!スウェットハラスメントな汗かきだけど
夏が大好きなオーナーです。テンション高めです。
今回はTシャツフェス真っただ中のガーメントプリンタのお話です。
ご縁をいただき、うっかり入手させていただいたガーメントプリンタですが
工程が結構他の機材とちがいます。
普通の機材の場合はスタッフが一生懸命ご説明させていただくのですが、どうも
一癖ありそうなアイツ、何となく何を仕掛けてくるかわからない雰囲気が漂います。
このブログを読んでいただけるようなステキなアナタのため、
グラフィックデザ
cre8会員のヤマシタ先生にヤツの抑え方を研究してもらいました!
少し長いですが、ぜひ研究の成果を マニアックな みなさんと共有したいので、保存版として公開させていただきます!
それでは、会員ヤマシタ先生によるご紹介ブログ!
お楽しみください!
※2021.11~白インクの利用は終了させていただきました。
CMYKでのフルカラー印刷は引き続きご利用いただけます。
【ガーメントプリンタ 基礎編】
クリエイトベースカナヤマに新たに導入されたガーメントプリンタ『MasterMind MMP8130』。
ダイレクトに布地へプリント出来るのが最大の特徴です。
早速使ってみたい方へプリント手順の解説と実際にプリントしてみた仕上がりについて会員のヤマシタがお伝えいたします。
*プリンタの紹介*
『MasterMind MMP8130』は幅323mm×高さ500mmのテーブルに布製のアイテムを置いてダイレクトでインクジェットプリントする事が出来るプリンタです。
インクジェットのヘッドが動いてダイレクトでプリント出来るものですので注意点としては以下の通り。
1.印刷面がフラットであること
2.テーブルにしっかりと固定できること
3.布の表面に毛羽立ちが無いこと
これらの条件が守れないとプリントのクオリティが低くなってしまったり、プリンタヘッドを擦って故障の原因となりますのでお気をつけくださいね。
*プリント手順*
ダイレクトにプリント出来るお手軽さはありますが、下地処理や表面処理しないで出来上がるわけではありません。
手順は以下の通りです。
1.プリント面清掃
2.プライマー(定着剤)塗布
3.プライマー(定着剤)定着
4.プリント面乾燥
5.素材固定
6.ヘッド高さ調整
7.ジョブ設定
8.ジョブ転送
9.プリント乾燥
工程数は多く見えますが、細かな工程も入れていますので実際やってみると簡単です。
各工程の詳しい説明は【ガーメントプリンタ 手順編】でご紹介します。
*仕上がり結果*
今回はアパレルメーカー BONMAXのLIFEMAXブランドTシャツと無印良品で販売されているマイバッグにプリントしてみました。
インクの定着(着用・洗濯してみた結果)、インクの透け具合、色やサイズの正確性についてまとめます。
インクの定着
プリント乾燥が終わってから一日後、早速洗濯してみましたが綿100%の目の細かいTシャツはほとんどプリントが掠れる事なくしっかりと定着している感じに思えました。
一方で、マイバッグのような目の荒いバッグはTシャツと同じ綿100%でしたが、洗濯の作業で折れたり擦れたりしたところが少し色が落ちておりました。
またTシャツに関しては制作してから1ヶ月くらいの期間5~6回ほど着用と洗濯をしてみました。
プリントのクオリティに大きな変化は無く、定着の安定性を感じます。
但し、気をつけないといけないのはディティールへのこだわり。
白インクを下地としてプリントせずフルカラーを生地にダイレクトプリントした場合は細かなディティールは荒れます。写真なら少しボケた写真の様に感じました。
白や淡色の布地であっても、細い線やシャープネスの強い写真などは白インクを下地にプリントするのをオススメします。
データの設定方法によっては白インクだけ出力という事も可能なので濃色Tシャツにプリントしてみたところ、白ベタは少しかすれた表現になりました。
インクの透け具合
今回使用した中厚のTシャツは透ける事はありませんでしたが、マイバッグは薄手なのとプリントの濃度が濃かったのもあり内側に裏写りがやや見られました。薄手の生地のものにプリントする場合は紙を内側に敷くと良いでしょう。
色やサイズの正確性
真っ白な生地であれば色はデータに非常に近い色合いで出ている印象でした。しかし撮りっぱなしでCMYKインクに合わせて補正していないRGBモードの写真やイラストでは少し暗く感じる印象はあります。
サイズは生地に大きく左右されます。伸縮性のある生地をセットした場合はサイズの違いは大きく現れました。
こちらはTシャツに定規のメモリを印刷してみましたが大きなズレが出ていました。場所によって伸縮率は違うので小さなパターンは正確性に欠けるかと思います。
*まとめ*
「一点もののTシャツがデジタルデータで簡単に出来る!」
というセールスポイントだけでなく、クオリティに関しても細かなディテールや小さなパターンの正確性という点を除き、
白インクを下地に使うようにすれば良いクオリティが出せるプリンタでした。
単色向きの『シルクスクリーン』やフルカラークオリティ重視の『転写シート』は量産向きになりやすいですが、ガーメントプリンタは小ロットで生産出来てクオリティも良いのがメリットとしてあります。
1シーズンはしっかり着こなせる上に、簡易転写シートとは違いシートの割れや剥がれもないため自然なダメージを楽しみながらの着こなしも出来るので、良質のTシャツにプリントして長く着こなすのをオススメします。
各工程の詳しい説明は【ガーメントプリンタ 手順編】でご紹介していますので
そちらもぜひご覧ください。
ご紹介したMMP‐8130を手軽にご利用いただけるTシャツフェス、好評開催中です!※お陰様で大好評のうちに終了いたしました!
ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
詳細はコチラでご確認くださいね♪
皆さんのご参加お待ちしております~!!
*Tシャツフェスは白色Tシャツ×カラープリントをお楽しみいただけます。
今回ご紹介している白色プリントは、イベント終了後のご案内になります。