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レーザー加工機でステッカーを切ってみました。
今日は実験をご紹介します。
カッティングプロッターに任せておけばいいのに、比較のためにレーザー加工機でのハーフカットを試します。前回までのステッカー記事はこのための前振りで、
真の興味はレーザーの万能性の証明「ラベル紙のハーフカットはできるのか?」にあったと言ったら、、、やはり過言かもしれません。
前回の報告はこちらです。
カッティングプロッターでステッカーを作りました。《カット編》
それでは早速はじめましょう。
【目的】
レーザー加工機でラベル紙をハーフカットする
【材料・方法】
- カットが適当な位置になるようにラベル紙を加工機内にマスキングテープで貼り付けます。
- 花3個ずつをそれぞれ異なるレーザー設定でカットしていきます。
- はじめはspeed 100%として、powerの値を振ります。
- 次にpowerを振ります。
【結果・考察】
結果は切り口の端を摘まんで確認します。
- ステッカー部分もまだつながっている△
- ステッカー部分だけでなく最初から台紙まで切り離されてしまっている×
- 台紙からステッカーのみ離れてステッカーとして良さそう○
speed 100%ではpower 30%, 40%, 50%では全く切れませんでした。繰り返し照射してみたところ、
3回目にして△〇×に三者が別れました。(写真は手前列左から30%, 50%, 40%)
レンジをもっと強いpowerへシフトしてよさそうですね、どんどん行きましょう。
以上より、このようなグラフがかけました。
では、それぞれの適正値候補で設定して一気に残りをカットしてみます。
- のんびり弱く:power 20%, speed 25%, PPI 500
- 普通:power 30%, speed 50%, PPI 500
- 強く速く:power 80%, speed 100%, PPI 500
カットされ過ぎました、、、全てハーフカットとなる予想だったのですが、
1のんびり弱くと3強く速くは、×となってしまいました。
実際にステッカーを剥がす際には、台紙ごとラベル紙を湾曲させるため、
平面に貼った状態の実験時より、より少ない力で切り離すことができたものと思われます。
今回ハーフカットが上手くいったのは、
2. 普通 power 30%, speed 50%, PPI 500でした。
ラベル紙は僅かな厚差なので、
速度ファクターは端寄りよりも中央付近に固定し、powerの数値で加減調整するのがよさそう、
という感触でした。
そして、できあがったステッカーですが、このサイズならばフレークシールとしてもかわいいです。
なので、今回は失敗としません!
切り端は焦げが若干生じますが、レーザー加工機ならば
ラベル紙の紙面を最大限に使うことができます。
フレークシールなら気軽に切れますし、ステッカーシートでも、
(念のため各自、紙端で試し切りしてくださいね)台紙を残してカットできます。
流石レーザー加工機、頼もしいです。(満足)
おまけ:私ごとですが、紙以外にも革を切ることを覚えました。本革です。MDF以上に臭く、帰宅すると家人に煙たがれますが、おもしろいです。
レーザーなら菱目打ち要らずです。
上は、犬の黒い毛などをblack rasterで焼いています。
グレースケールで%濃度を変えて濃淡を出しています。
ステッチも糸を穴に通すだけで、洋裁よりも簡単!
ただ、煤がついてしまうので、革表面の保護が必要です。
私はステッチ穴をマスキングテープでカバーしています。
もっと良い方法があったら皆さん教えてください。(この匂いを消す方法も、ぜひ!)