© cre8 BASE KANAYAMA|クリエイトベースカナヤマ 名古屋 金山 メイカースペース モノづくり All rights reserved.
カッティングプロッターでステッカーを作りました。《カット編》
引き続きステッカー作りをお送りします。
ここからは、犬の年賀ステッカーカードで操作をご紹介していきます。
こちらは名刺作成方法と同様に、カード一枚分の画像セットとカッティングラインのセットとをシンボルとして登録して作成しました。シンボルを利用すると、後から修正を加えるのも一枚だけなおせばすべてに反映されます。
ただ、カッティングプロッターは透明パスでも認識するので、
配置用の枠と入れ替えてからシンボルを再編集してこの外側透明パスだけ削除しておきます。
これ、重要です。
こちらが出来上がったデータです。
さて、いよいよカッティングプロッターを使います。
MacとUSB でつないで、電源を入れます。液晶表示は「シート」でENTERを押します。
印刷した用紙の両端にローラー位置を調整します。
そして、用紙を端がプロッターにあるガイドラインと平行になるように…
配置したら右手背面のレバーを上げて押さえます。
ここは手動で分かりやすいです。
そういえばA3までの対応かと思っていたら、ロール紙をカットされている方がいらっしゃいました。
この端に収まる幅で長さ2メートルほどの紙までならば、カットできるのだそうです。
詳しくはスタッフまでお問い合わせください。
さて、
Illustratorではカッティング用レイヤーを表示して、ファイルメニューから「カッティングマスタープロ3」にデータを送ります。このソフトで針設定やカットの速度や圧、カット範囲を設定していきます。
カット有効範囲はプロッターのENTERキーを押すと表示されるので、その値を入力します。
また、今回は薄物用の針を用いるので、前の使用者が異なる針を使っていたら替えます。
針はきちんと下まで揺るがないようにはめてネジを締めてセットします。
針をプロッターの矢印キーで余白に移動させ、テストカットします。
三角でも四角でも上のステッカー紙だけめくれればOKです。
ちなみに下は花のステッカーの余白で、どのくらいまでできるのか試したところです。
星を切り出してみましたが、小さい星(外形は約 1 cm、線の太さは約 1 mm)まできれいにはがせました。
ステッカーならこのくらいの大きさまでで十分ではないでしょうか。
カッティングプロッター、すごい!
さて、結局、ラベル紙カットの条件は今回は以下のようにしました。
- カット圧 13(これのみ画面の設定からさらに変更しました)
- カッター針 CB09U
- 青キャップ0.1 mm
そして条件が整ったら、ソフト画面右下の送信ボタンを押します!
トリムマークを探し始め、見つけたらそのまま本切りに入ります。
スムーズ、早い~。素晴らしく、小回り利く!
シンボル内のパスがカットラインとして認識されるのかが心配でしたが、無事そのままでカットされています。
同じ画像セットを大量に並べる場合はこの技、使えます!
と、思ったら、
ズレ発生。犬が、犬が切られています。
何で?どうして、時間よ止まれ!
止まりました(Pauseボタンで)。
どうやら上辺のトリムマークを四角いイラスト枠と読み間違えた模様です。
トリムマーク大事!
まだ半分切らずに残っているので、トリムマーク付近の四角を隠してもう一度カットします。
うまく認識できるかな。あ、先程のラインとは別の正規ルートを通っています。
途中で目隠ししたトリムマーク近くのイラストも解放して…、
今度は切れました。皆さんもトリムマーク近くに直角のある図形を配置するときは、ご注意ください。
後は定規をあてカッターナイフでカードサイズに切り分ければ完成です。
半分残りませんでした。
勝ち負けで言うと、負けです。
でも見守っていたからこそ、救うことができた犬もいます。よかったです。
さて、こちらは前回印刷した花のステッカーです。
カッティングプロッターはトリムマークも順調に読み取り、
細かいギザギザも軽やかに切ってくれました。
犬ステッカーは失敗しましたが、これだけのハーフカットを短時間でやってのけるカッティングプロッターは、やはり素敵な機械です。
そういえばオリジナルのチームステッカーを作ってらっしゃる方もみえましたね。
紙を切るのもいいものです。
ラベル紙の他にも、cre8のバックヤードにはたくさんの紙包みがストックされています。
裁断機横の棚下には紙の色見本帳が置いてあります。
紙は色も種類も豊富で様々に使われる素材だということに、改めて気付かされます。
冒頭では「スルスルッと」と記述しましたが、鮮やかレーザープリンタには構えがあり実はまだ仲良くなれていません。
スルスルサクサク扱う方がうらやましいです。
この細かな設定要求を受け止められるようになったら、この2台を使って紙でもいろいろ作ってみたくなりますね。