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刺繍機で犬グッズはいかがでしょうか。
こんにちは、実習生のあいです。
レーザー加工機は毎日フル稼働ですが、刺繍機も女性に人気です。
今日はこちら、brotherのEntrepreneur PR650eをご紹介します。
【刺繍機スペック】
糸は、同時に6コマかけられます。7色目以降は途中でコマをかけなおして対応します。
cre8ではポリエステル糸もこのように多数揃っていて、ヒートカット対応のレーヨン糸もあります。
それでもこだわりの色がある方は市販の糸でも持ち込みOKだそうですよ。60番普通地用をどうぞ。刺繍枠は、4サイズご用意しています。
- 60 x 40 mm
- 100 x 100 mm
- 180 x 130 mm
- 300 x 200 mm
手縫いの刺繍と同様にこの刺繍枠に布地をはめて、ピンとのばした状態で針を刺していきます。
布地は適度に厚みがあるもの、あまり伸縮性のないもの、が適していますね。
今日は帆布で試してみます。
【刺繍図案】
そして、肝心の図案の作り方です。
次は戌年!ということで、犬の写真と犬のイラストを選びました。
刺繍機で読み込む図案は、jpgやpngの画像ファイルを専用ソフト「刺繍Pro next」で変換してPES形式ファイルで出力して作成します。
この専用ソフトはドングルが必要なので、お好みの画像を持ってきていただいて、cre8にいらしてからその場で変換作業をします。
学生の時分、とある機器を前に「ドングルをここに挿して、」とまじめな口調で先生から操作説明を受けました。「団栗?」と連想して以来、「ドングル」と聞くと微笑ましい気分になり、ニヤニヤしていたらすみません、平野さん。
さて、では、紫の花マークのアイコンで「刺繍Pro next」ソフトを起動します。
デザイン設定タブで使用する刺繍枠サイズを指定し、
画像タブから、画像ファイルを指定して枠内に配置します。
そして、オートパンチをクリックすると、画像を刺繍に変換した図案が表示されます。
ここまではOKですね。第一の山はここからです。
「解像度」と「ノイズ除去」と「最大色糸数」しか設定変更できませんが、ここで何とか理想との乖離を納得いくまで縮めます。
犬写真は、背景を削除してから取り込みましたが、白い子犬なので陰影が消えたわけわからない物体となり、可愛さの欠片もなくなってしまいました。
何とか頑張って調整して、ここまで。どうしましょう、、、。
犬イラストは、単純な色使いで簡単か、と思いきや、三角形の眼、凶悪です、お見せできません。
解像度を細かく設定しても、下のように縁取りラインは途切れてしまいました。
キャラを描くときには縁取るとよいとの教えがあったのですが、コジマ先生すみません(←デザインを教わった私の学校の先生です)。
ところが、誤って大きめの刺繍枠に設定したところ、縁付きで変換できました。
これを正しい刺繍枠サイズに直してみたら、、、無事、収まりました!(下写真)怪我の功名でしたね。
続いての山は、刺繍枠のウィンドウ表示に戻ってから、縫う部分ごとにステッチと色を個別に確認していきます。
この作業は地味に面倒くさいです。でもとても大切なので、頑張ります。
- ステッチ:タタミ縫い or サテン縫い(上のプルダウンメニューで指定)
- 色:変更可能(右のパネル下部分から指定)
縫う必要がないところは7色目を新たに指定して(下の犬イラストで赤糸)、最後に縫うふりをして実際には糸替えなしで終了する作戦を伝授されました。
技です。
結構イラストはいいかも?!
最後にホームタブからデータ出力でUSBに書き出し、これを刺繍機へ。
【刺繍機操作】
布地をセットした刺繍枠を、ステージの支え金にスライドさせて取り付けます。先ほどのPES形式ファイルを選び、「編集終了」し、「縫製」を押します。
次は糸コマのセットです。並びの右端から左端へと順に1から6の番号が振られています。
前の人と使いたい色が違ったら残念ですが、コマを替えます。これは結構楽しい作業です。
でも、糸を一から通すのは大変そうなので、前のコマの糸に新しい糸を結んで針近くの糸を手繰り寄せます。これも技ですね!
結び目まで手繰ったら、糸をカットして。針の糸通しは半自動です。よかった~。
それでは、はじめの針に戻してから、ロックを解除して、スタート!
ダカダカダカダカと音高らかに縫いが始まりました。
スピードは700~800 spmが適当だそうです。結構早いです。画面で所要時間と針数が確認できますが、こんなに速いのですね。
刺繍機もつかず離れずさりげなく見守ってあげることが大切とのことです。
さっそく警告がでました。
上も下も切れていなかったので、そのままロックを解除してスタート!
また警告が出ました。
「ワイパー」は、上糸を針の後ろ側へ引っ張ってくれるバーです。下に糸切り刃がついているので、次の縫い位置へ移動する際には毎回引っ張ってカットしています。
糸がつながったままだったので、はさみで切ってやります。もう一度、スタート!
そして、はい、完成です!
子犬の写真、何とか子犬に見えそうですね。でも、写真のかわいらしさは出せませんでした。
大きな刺繍、もしくはもっと陰影・色彩のはっきりした対象物が適当に思いました。
子犬イラストは、成功です!端布に縫い留めてしまったので申し訳ないくらいです。
ちなみに刺繍機によると、今回の図案は以下の予想で行われました。
犬写真(グレー)
- 9651針
- 22分
- 5色使用
犬イラスト(茶わんだふる)
- 10212針
- 24分
- 6色使用
私は見守っていただけですが、やった感があります。
チクチク刺していたら指も布も血だらけだったろうに、美しい上に楽チンでした。
刺繍機、お薦めです!男性もどうぞ。