© cre8 BASE KANAYAMA|クリエイトベースカナヤマ 名古屋 金山 メイカースペース モノづくり All rights reserved.
刺しゅう × 昇華転写 で実験してみました♪
こんにちは♪スタッフさちです♪
今日はドキドキ!ワクワク!な加工方法にチャンレンジしてみたので
皆さんにご紹介したいと思います~!!
(相変わらず写真多めで長~いですがお付き合いくださいー)
では、早速今日の主役からご紹介!!
左側が昇華転写プリンタで印刷した可愛いポットちゃん、
右側が刺しゅう機で刺しゅうした可愛いポットちゃんです。
今までも昇華転写や刺しゅうはそれぞれご紹介していましたが
今回はなんと!!
この2つを組み合わせちゃいます!!
ん?この2つを組み合わせたからって
刺しゅうの上にプリントされるだけでしょ?と思いますよね。
正直、簡単に言えばそれだけのことなんですが 笑
でも、それぞれの加工の得意・不得意を知っていると
あっ!なるほどな!となるんですね。実際。
では、どういうことかとちょっとだけ説明。
まず、昇華転写さん!
ものすごく綺麗な発色で転写するのが得意です。
グラデーションや細かい再現なんかもお任せあれ。
ただ、
・ポリエステル100%の生地以外は綺麗に発色・定着しない
・白インクはないので下地の色に影響される
ので、できる素材が限られています。
色んな布地にポリエステルやレーヨンの糸を使って
好きなデザインの刺しゅうができます。
もちろん、糸の色を変えればカラフルな刺しゅうもお手の物!
が、しかし、データ作成にも限界はあるので
小さいモチーフや細かすぎる刺しゅうはできません。
そこで、2つを組み合わせてみると…??
綿などのポリエステル以外の布に
ポリエステルの糸で刺しゅうをして
その上から昇華転写をすれば
素材を気にすることなく細かいデザインでも素敵なやーつができるのでは!!!???
今までできずに涙をのんできたやりたい気持ちを救えるのでは!!!??
って、あたかも自分で考えたかのように言ってますが
実はこの方法、前々からネットで見かけて気になっていたんです。
最近OGBSマガジンさんでもご紹介されていて
よし、cre8でもさっちゃんやっちゃるぞ!となった次第です。
ということで、前置きがだいぶ長くなりましたが
それでは早速いってみよー!!
気合を入れて用意したイラストはこちら!
ティーポットでお茶を淹れる時
待ってる間ちょっとワクワクしませんか??
ポットの中って不思議だよなぁっていつも思います。
一応、このイラストを無理やり刺しゅうデータに変換したものも
ご参考までにお見せしておくと…
そうよね…刺しゅうProさん困惑するよね…
う、薄っ!!!!
想像以上に転写されなかった…
でも何事もやってみるのが大事ですね!笑
では、気を取り直して、まずはベースになる刺しゅうからやっていきます。
折角なので今回は同じ形で少し縫い方や色を変えて
データを3種類作りました。
可愛いグリーンの布にそれぞれ刺しゅうをしていきます。
↑の写真に写っている布の上にあるビニールのようなものは
ハイセロンという水溶性のシートです。
昇華転写をした時に刺しゅうの周りが染まってしまわないように
念のため生地のカバーとして一緒に縫ってみました。
昇華転写は不思議なもので、プリンタから出てくると
すんごく不安になるくらい薄ぼんや~りしてるんですが
プレスすると魔法か!?っていうくらいに綺麗になります。
おや…?このあと重ねて転写するのに
刺しゅうの向きとプリントの向きが同じだぞ…
ということで、盛大に失敗しました…はわわわぁ~
本来なら↓の左側、刺しゅうと反対の向きが正解です。
何事も浮かれすぎは禁物ですね…反省。
刺しゅうのデザインは3パターンですが、
プリントは「全面的な銀河ポット」と「一部だけお花畑」の2柄、
計4種類でやってみます。
どうなるかな~どうなるかな~
うぁ~!!めちゃんこ綺麗!!
銀河ポット、大成功ではないでしょうか!!
刺しゅうデータの違いで見てみると
パーツ分けなしでも十分綺麗ですが、
パーツや色を分けた方がより刺しゅうの感じが生かされてる気がします!
(写真だとわかりにくいですが…)
ポットの中だけお花畑にしたバージョンはこんな感じ。
刺しゅうというよりも、ジャガード織りみたいな感じになって
高級感が出た気がします!可愛い!
全部を並べてみると…
うん!いい感じ!
初めての実験としては大成功だったのではないでしょうか♪♪
ただ、良かれと思って使った水溶性のハイセロンが
高温でパリッパリになって布にくっついたり…
結局ハイセロン自体が染まってしまい
剥がしたところで下の生地まで染まっていたり…
ヒートプレスしたことで表面はぺちゃんこ、裏面がプックリと
折角の刺しゅうのふんわり感がなくなってしまったり…
まだまだ改良の余地は大いにありそうです!
今回は綺麗に昇華転写ができるかを優先して
ヒートプレスの設定を温度もプレス圧も高めに実験したので
この辺を探ってみるのも面白そうですね♪
ということで、大変長くなりましたが
今回の実験、いかがでしたでしょうか??
昇華転写×刺しゅうの組み合わせ、
ぜひぜひ皆さんのものづくりのヒントにしてもらえたら嬉しいです♪♪
それでは!次は何をしようかな~