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iPadと3Dプリンタって未来感ありますねの後編
後半です。
前回お伝えした素晴らしいデバイスとソフトのお陰で
なんとかかんとかデータが出来上がってきました。
これを現実世界に引っ張り出す為には、3Dプリンタが動作してくれる形式で書き出す必要があります。
Shapr3Dは無料版の場合、低解像度のSTL書き出しができます。有料版の契約だと高解像度でSTL書き出しできます。書き出しもDropboxへ直接出来たりとても便利。
cre8で稼働中の3Dプリンターと言えばRep-creatorとzortrax(photonなどのレジン系は収縮したりして寸法が変わり易いので今回はフィラメントグルグルするタイプで考えます)
ちょうど良いのでRep-creatorの再調整を兼ねてテスト出力をしました。
※Rep-creatorとzortraxはご利用終了しております。
性能もグレードアップした他機種を導入していますので
ぜひそちらをご活用ください!
いかんせんど素人のモデリング(って言っちゃって良いんでしょうか)なので行き当たりバッタリ。
出しては修正、出しては修正、出せればまだ良い方で出力途中の造形不良…など
などきっと面倒くさいことでしょう。(でも物作りってそんなものだよね)
今の所zortraxではABS樹脂、Rep-creatorではPLA樹脂といった使い分けをしていただいている気がします。
ABSの方が硬柔らかいといいますか、PLAに比べて高温で出力しますし気持ち設定が簡単で、PLAの方がシビア…なイメージです。
ノズルの温度、ベッドの温度、ベースとなる一層目、二層目の時間、温度、スピード、本体部分に置いても、内部と外装部分の温度、スピード、密度など、
更にフィラメントの送り速度などなど…
組み合わせを考えるだけでもうコーヒーでも飲んで帰りたいですよね。
そんなPLA樹脂ですが、熱による収縮率が低く、反りにくいので素材としては扱いやすいと言えなくも無い。少しでも安定的に出力してもらえる様やるしかないなと。工場長頑張りました。
いやそもそもzortraxの様に包括的にメーカーにサポートされる高位機種であれば、最初っからそんな努力は要らないのですが…まぁそれはさておき。
ちなみに今回はRepで出していますが、テストではZortraxでABSでも何回か出力しています。
Zortrax綺麗に出るなぁ。テーブルが穴の空いているタイプなのでどうしても土台となる『ブリム』を付けるのですが、純正ABSも手伝ってかこれの取り外しもとても簡単です。
という事を声を大にしてお伝えしたいので動画撮りました。
もう当初の話題はなんだったのか分かりませんが、気がついたら非接触体温計専用スタンドの出来上がりです!
未来は遠いよドラえもん!
せっかくなのでこちらのサイトにデータをアップしました。
(個人アカウントでちょっとアレですが)
フェルトと、滑り止めシートを合わせて使用するとグッドです。
cre8ならフェルトもレーザーカットできて良いですね!
(動物性のフェルトは臭いのでポリエステルでお願いします)
PLAだのABSだの言いましたが、最終的には導入したものの全く使用されていないPolysmoothとPolysherで出力&加工を行いました。
通常、フィラメントグルグル積層式タイプの場合、どうしても積層痕が残ります。これを消したい場合、アセトンを使って表面を溶かすそうですが、結構危険です。(頑張って磨き上げるのもベターだと思いますが)
Polysmoothはアルコール(といっても純度の高いヤツ)で融解する専用フィラメントです。イソプロピルアルコールはアセトンに比べて入手もし易く低コスト。
そしてPolysherは同メーカー製の密閉型アルコール散布機になります。ざっくり言うと。
フィラメントの安っぽさが消えてツルツル気持ち良いです。
ちなみにPLAの出力設定で(積層ピッチ忘れちゃった)だと4~5時間。
Polysmooth + Polysher で4時間+1時間(+乾燥1日)くらいです。
乾燥が中々厄介で、半日くらいだと…やべ、指紋付いたかも。な感じの硬化具合。2日も経てば信頼できるカチカチツヤツヤの独特な高級感が出てきます。
cre8にあるPolysmoothフィラメントは白とティール(ティールて…水色です)、ブラックの3色をご用意。
是非使ってみてくださいね。専用フィラメントしか使えない上に乾燥めんどくさいけれど。