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3Dプリンタのフィラメントをコロコロするスタンドの話し。
やあやあ、ご無沙汰しかしていませんが…います。
まだいます。工場長の佐々木です。
2週連続で台風をお見舞いされ、先日は北風まで吹く始末。
北海道では雪が降ったとか降らないとか…。
早いなぁ。怖いなぁ。
北海道と言えば、あちらの電車は線路の幅が広いってご存知ですか?
車両の幅も広くて快適だなぁと思うのですが、本州の規格と違うので修理にもお金がかかり云々…と少し前のニュースで話題になっていました…よね…たしか。
そんなことにも思いを馳せる今回のお話。
3Dプリンタのフィラメントスタンド。
現在cre8には3台の3Dプリンタが稼働中です。
以前設置されていたForm1が引退してしまい、
全て積層式な訳ですが、ABSやPLA、またメーカーが違えばフィラメントのリール(フィラメントが巻いてあるプラスチックのやつ)の幅やら大きさも違ってきます。
なのでこっちのフィラメントを使用する時にはこっちのスタンド…じゃなかったこっちのスタンドか…でもこっちのスタンドはそっちで使ってるし…
…なんて事があったりしました。
もっと汎用的なスタンドが無いものか…と思っていたんですが、やっぱり「できちゃう方」はいるもので、ネットでこんな記事を拝見しました。
勝手に修理・気ままに工作 – フィラメントリールスタンド
http://projexam.com/blog/hotall/DIY.php?itemid=208
コレ!工場長の欲しかったヤツ、コレ!
ベアリング使ってコロコロと動く様子は想像するだに気持ち良さそうです。
データも公開されていて組み立てるだけ!
な、なんてありがたい…。
施設内での使用許可をいただき早速試作。
zortraxくんで出力後、各パーツを剥がします。
ペリペリと…。あいかわらずこの子は優秀だなぁ…。
出力時間は1セットあたり、予備もパーツも含め6-7時間くらい。
ご提供頂いた方のサイトURLもUVプリンタでシャシャッっと…。ありがとうございます。ありがとうございます…。
できました!
あとはベアリングにシャフトのパーツを通してセットすれば完成です。
ベアリングの他は軸止めのパーツ含め全て3Dプリンタでの出力。
これ2つ組み合わせてコンパクトに収納できたり素敵なんですよー。
細かな説明は是非是非ソース元の上記リンク先でご覧下さい。
せっかくなので白い方はPolysmoothで出力してみました。
Polysmoothはアルコールで出力物の表面を溶かしてテッカテカにすることができるマシーン、「ポリッシャー」専用のフィラメントです。
ただ「白」という色はやはり特異なもので、アルコールで溶かすとかなり変質します。細いシャフトなんて、もうぐにゅぐにゅ…。
今回の様な駆動部品には向かないってことが分かりました。(出力温度とスピードももう少し見直す必要があるかも…)
あと、このテッカテカになったところを更にアルコールで拭いてやると光沢面が溶け、マットな仕上がりになることが分かりました。
…まぁ結果的にUVプリントの設定間違えて全体にクリア噴いちゃったんですけど…。
そんなこんなでとても便利に活躍中です!
cre8に起こしの際には是非フィラメントをくるっと回してみてくださいね。
裏面には滑り止めのラバーも貼ってみました。
ご提供いただいたサイト勝手に修理・気ままに工作さんは他にも生活の中の色々な物を作ったり直したりして勉強になる記事が沢山です。
創造的な工夫が生活に落とし込めるって、素敵ですよね。
それにしても、ネットを通じて出力、造形できるって、ちょっとした物質転送感ありますよね。未来だなって、思います。